2020/10/19
例年よりも雨の降る日が多いようですが、いかがお過ごしでしょうか。こんな時期でもボディーメイクのためにトレーニングに日頃から取り組んでいるかたも多いと思われますが、今回は、誤解の多い低糖質の食事の効果と注意点についてついて取り上げていきます。
ボディーメイクのためのトレーニングにとって自身の目標を達成する為にトレーニングと同じか、あるいはそれ以上に重要であると言われているのが、栄養と食事であるといえます。一説には、結果の60-70%は、食べるものによって決まってくると言われ、やはりトレーニングと合わせて重要視したいのが栄養素であると言えるでしょう。
その中で、低糖質ダイエットは最も良く聞く体重を減らすためのダイエット方法であるといえますが、同時に誤解が多い方法でもあります。体重を減らす目的で比較的短期間行う、というのであれば効果はあるといえます。炭水化物、タンパク質、脂質の3大栄養素の中でも通常最も摂取する機会の多い栄養素である炭水化物または糖質の摂取を減らせば、消費カロリーが摂取カロリーを比較的容易に上回り、体重が減りやすくなるといえます。1-2か月程の短期間であれば、体重が減って、また健康上特に影響は少ないかもしれません。しかし、長期間にわたる低糖質ダイエットは、反対に健康を害するリスクが高くなります。
脳の栄養源は糖のみで、血中にある糖を最も使うのが、脳であるといえます。低糖質ダイエットで血中の糖の値が低くなり過ぎると、脳の働きが悪くなるだけでなく、頭痛がしたり、倦怠感がでたり、また日頃のトレーニングのパフォーマンスが下がり、トレーニング全体の質が落ち、自身の目標を達成することが返って難しくなるといえます。
また、血糖が不足した状態で、トレーニングを行うと、筋肉そのものを分解してエネルギー源として利用するようになり、せっかく付けてきた筋肉が減ってしまう、という結果になりかねません。
糖質が、何かと悪者扱いされ、健康を害する諸悪の根源のような扱いを受けがちな傾向がありますが、やはり必要な栄養素として、取り過ぎないようにしながらも、必要な量は摂取していきたいですね。
